1個前のブログで、デヴィッド・ボウイの訃報を載せましたが、今度は一昨日の1月18日に、「EAGLES:イーグルス」のオリジナル・メンバーであるグレン・フライ:Glenn Freyの訃報のニュースが飛び込んで来た。死因は肺炎と色んな症状の合併症らしい。
(しかし、シーナ&ロケットの故シーナさんと、鮎川さんが、夢枕に出てきたのはこれだったのだろうか!?)
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僕とイーグルスとの出会いは、中学1年の頃、1976年発表の名盤「ホテル・カリフォルニア:Hotel California」であった。
PUNK/NEW WAVEムーブメント真っ盛りの1979年の頃であったが、雑食性の強い僕の耳には、カリフォルニアやロス・アンジェルス:LAのサウンドとして、ベンチャーズやビーチ・ポーイズと同時にイーグルスも入って来た。
イーグルスは「カントリー・ロック」「ウェストコースト・ロック」の代名詞の様なバンドであった。
1979年のその頃、中学に上がり、英語の授業も始まり、僕にとっては、学校のつまらない授業の中では、英語が新鮮だったのと英語の先生の発音が流暢だったせいか、比較的、ちゃんと授業を聞いていた記憶で、教科書だった「NEW HORIZON:ニュー・ホライズン」には、LAのギター・メーカーで有名な「フェンダー:Fender」社のギターのロゴ・タイプやギターのシェイプや、ジャケ買い(ジャッケットのデザインでレコードを買う事)で買った「ホテル・カリフォルニア」のモチーフになった「ビバリーヒルズ・ホテル」の椰子の木と夕暮れのホテルのシルエットの絵をよく落書きしていた記憶だ。
ジャケットやインナー・スリーブも自分の部屋に飾ってあった記憶である。
表面的な思い出だが、発売されたばかりのヘッドフォン・ステレオの元祖のSONYのWALKMAN第1号機を3ケ月待ちで、横浜の高島屋で購入てして、YMOやNEW WAVEミュージックと同等に、当時の最後の「西海岸ブーム」の音楽としてちょっと遅れてだが「ホテル・カリフォルニア」もよく聴いた記憶である。
雑誌「POPEYE」や、創刊したばかりの「HodDog Press」「BLUETUS」には、未だ「西海岸ブーム」として、ヘッドフォン・ステレオをして、ヴェニス・ビーチあたりでローラー・スケートをしているアメリカン・ガールズの写真がよく、載っていたものだ。
生まれて最初に、ギター・ソロ・パートをコピーしたのも、実は、その年にヒットしていたイーグルスのオリジナル・ラストアルバムであった「ロング・ラン:THE LONGRUN」からのシングルであった「言い出せなくて: I Can’t Tell You Why」であった(エレキ・ギターは未だ持って無くて、YAMAHAの1万5千円のフォーク・ギターでエレキ・キダーのソロ・フレーズをコピーした)。
イーグルスは今でも、たまに聴きたくなるので、CDも何回か買い直して持っている。
今、自分が湘南に住んでいるのも、イーグルスやビーチ・ボーイズからの「カリフォルニア幻想」が多分にあるのかもしれない。近所の海辺の公園には椰子の木が沢山生えているしサーフィンのメッカでもあり、日本のカリフォルニアの様でもあり、しっくり来るのである。
いつかは、訪れてみたい場所の1つであるカリフォルニア、ロス・アンジェルスでもある。
かつては、イーグルスのアルバムは、全部持っていたし、放送委員だった僕は、結構、昼休みに、かけまくった記憶である。
ヨーロッパのアール・デコ様式をアメリカン・デコとして間接的に知って気に入ったのも、実はイーグルスだったりした(ホテル・カリフォルニアのミッド・センチュリー&スパニッシュでコロニアルな折衷的なデザインのせいだろうか!?)。
ギターや楽器の音が「なんで、あんなに、カラッと乾いていて気持ち好いんだろうか?」と云う疑問の答えを知ったのも、イーグルスだった記憶。ギターのGのコードの2弦を押さえる響きを発見したのも、イーグルスだった記憶(普通のGのコードとはイマイチ、響きが違う)。
そういえば「カリフォルニアの巨人達」と云う本も何故か持っていて、そこから、CSN&Y:クロスビー・スティル・ナッシュ&ヤング、ザ・バーズ、ポコ、なんかを知ったのも記憶にあるな。
「ホテル・カリフォルニア」「デスペラード:ならず者」等、ドラマーのDon Henly:ドン・ヘンリーのヴォーカルのイメージが強いイーグルスだが、実は、案外とグレン・フライのヴォーカルの楽曲に名曲が多いのも確かである。
同じく西海岸のシンガーであるリンダ・ロンシュタッド:Linda Ronstadtのバック・バンドを経てデビューしたシングル曲の「Take it easy:テイク・イット・イージー」や、「Tequila Sunrise:テキーラ・サンライズ」「Lyin’ Eyes:いつわりの瞳」「New Kid In Town:ニュー・キッド・イン・タウン」等、グレン・フライのヴォーカル曲も多数ある。
ドン・ヘンリーが殆どの歌詞を書き、作曲の殆どをグレン・フライが担当しており、ビートルズに於ける「レノン・マッカートニー」のカリフォルニア版といった感じがしないでもない。
グレン・フライは、イーグルス解散後の80年代は、ソロとして、TV映画『Miami Vice:マイアミ・バス』のサウンドトラックである「You Belong To The City:ユー・ビロング・トゥー・ザ・シティ」や映画『Beverly Hills Cop』のサウンドトラックでもある「ヒート・イズ・オン:Heat Is On」等のヒットがある。
晩年の2012年にの最後のソロ・アルバムである『After Hours:アフター・アワーズ』では、ボビー・トゥループの「Route66:ルート66」やビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの「Caroline No:キャロライン・ノー」等のカヴァーをしており、ロマンティックでノスタルジックな作風のサウンドを創っていた。
思い出したが「Hotel California」のアメリカ版のカタログ本みたいなものも中学生の頃に持っていて、その中の写真から、なんとなく、アメリカの歴史や、凋落しかけていた当時のアメリカの西海岸の香りを無意識にも、吸収していた記憶だ。
白人とネイティブ・アメリカンの関係や歴史を知ったのも、イーグルスの音楽から、吸収したと云っても過言では無い感じであった。
「ホテル・カリフォルニア」は、今でも、ソラで歌える数少ない曲だが、その歌詞の意味は非常に捉えどころが無く、暗示的であり、どうにでも取れる。例えば、「コリタス」と云うサボテン科の植物はマリファナを意味していたり、「我々は1969年以来、スピリット(酒でもあり魂)をここには置いていないんです」等々、 色々と、
イメージが膨らむのだが、ダブル・ミーニングも多く難解な歌詞で、他分、色々な、意味を含んでいると思われる。
昨今のアメリカの凋落振りは1970年代のアメリカやカリフォルニアの凋落振りを彷彿させるものを感じ得ない。
「カリフォルニア幻想」と共にグレン・フライは天に召されていった。
しかし、67歳とは、未だ早い死であった。
合掌。
Take it easy!!
最後まで、読んで頂きましてありがとうございます。
感謝!
【追記】2016/3/22(Tue)
ドン・ヘンリーがイーグルスの解散を表明した。
『これは今年1月18日にバンドの創設メンバーでもあったグレン・フライが亡くなったことを受けてのもので、3月10日に行われた英BBCの最新インタヴューの中でヘンリーは次のように語っている。
「これが最後のお別れになるだろうね。イーグルスとしてのライヴはもう今後やることはないだろう」
イーグルスとしての彼らのラスト・ステージは、2月15日に開催された第58回グラミー賞での“Take It
Easy”のパフォーマンスだった。グレン・フライに捧げたこのステージについて、ヘンリーは「すごく難しく、そしてすごく感情的になってしまった。僕らはやりとげられないんじゃないかと感じたほどだった」と語っている。』(roclin'on Ro69、3月14号より抜粋)
「ホテル・カリフォルニア:Hotel California」や「ラスト・リゾート:The Last Resort」と云う
「Hotel California」の中の最初と最後の曲は
ドンヘンリーが亡くなった時の為にと残しておいたのですが、3月10日にイーグルスが永遠に亡き存在と、
グレン・フライトと共にリーダであったドン・ヘンリーが云うのだから仕方が無いですね。
しかし、名盤「Hotel California」の最初と最後の曲を出さなかったのも、宇宙の采配でしょうか☆☆☆
何方の曲も、歌詞に色んなメタファー(隠喩)が入っていて
「地球人類の集合無意識」に感じ触れさせられてしいますね。
イーグルスよ永遠に!
EAGLES forever!
感謝!!
歌詞を観ながら聴くと色んなメタファーが入っていますね。
実は、僕はイーグルスの中でこの曲が一番好きだったりします。
歌詞を再度観ながら聴くと色々と染み染みとします。
The 9th and final track of the Eagles'5fth album, Hotel California, released in
1976.(Lyrics)
She came from Providence,
the one in Rhode Island
Where the old world shadows hang
heavy in the air
She packed her hopes and dreams
like a refugee
Just as her father came across the sea
She heard about a place people were smilin'
They spoke about the red man's way,
and how they loved the land
And they came from everywhere
to the Great Divide
Seeking a place to stand
or a place to hide
Down in the crowded bars,
out for a good time,
Can't wait to tell you all,
what it's like up there
And they called it paradise
I don't know why
Somebody laid the mountains low
while the town got high
Then the chilly winds blew down
Across the desert
through the canyons of the coast, to
the Malibu
Where the pretty people play,
hungry for power
to light their neon way
and give them things to do
Some rich men came and raped the land,
Nobody caught 'em
Put up a bunch of ugly boxes, and Jesus,
people bought 'em
And they called it paradise
The place to be
They watched the hazy sun, sinking in the sea
You can leave it all behind
and sail to Lahaina
just like the missionaries did, so many years ago
They even brought a neon sign: "Jesus is coming"
Brought the white man's burden down
Brought the white man's reign
Who will provide the grand design?
What is yours and what is mine?
'Cause there is no more new frontier
We have got to make it here
We satisfy our endless needs and
justify our bloody deeds,
in the name of destiny and the name
of God
And you can see them there,
On Sunday morning
They stand up and sing about
what it's like up there
They call it paradise
I don't know why
You call someplace paradise,
kiss it goodbye
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