恐らく、月に1回位だろうか、ビートルズの「ヘイ・ジュード」のメロディーを鳴らしながら、と或る、「移動パン屋」がやって来る。今日も、来たので、財布を持って、外へ出て、いくつかのパンを買った。
取りあえずの、軽食用と、毎日食べるイギリスパンを、見繕って、家に戻る。その間約、3分位だろうか。つまり、私のマンションの玄関を出た所に、に止まるので、重宝している。もう、4回位は、利用している。この移動パン屋は、横須賀から来るらしい。名前も、屋号らしきものも無い。手作り、天然酵母パンとの事である。確か、震災直後に初めて、来たと記憶している。丁度、物資が不足したところに来たので、大いに、助かった記憶だ。
ちょっと、割高だが、パンだけ買うのなら、それで、充分である。実は、駅まで徒歩5分なので、駅周辺まで、行けば、何でも売っている。しかし、どうも、余計なものまで、ついつい買ってしまうので、こういう移動販売は便利である。
焼き芋屋も、たまに、来た。殆ど、利用しないが、この間の冬の最後に、買って、食べたら、やたら、美味しかった。
昔は、魚屋、豆腐屋、八百屋、本屋なんかと、いろいろと、移動販売はあった。魚屋なんかは、スーパー・マーケットが普及する以前の、幼少の頃の話である。記憶では、お店なんかより、大抵、美味しい魚を売っていた。
幼少の頃、家は、医師の家の、大所帯だったせいか、かつては、「御用聞き」なんてーのも、勝手口に、よく来た。やはり、魚屋、酒屋、米屋、八百屋、よろずや、なんかであった。
こういうのは、中々、風流なもので、木の箱に色んな、魚が氷と一緒に並んでいて、楽しいものであった(一応、その日の魚と云う、まぁ、見本なのだが)。子供の頃に、こういう所で、魚の名前を憶えたものである。こういう記憶があるせいか、お店の人との会話も無いし、スーパーやチェーン店は便利だが、あんまり、面白いくも無いし、大して、興味深いものでは無い。
これに比して、多いのが、廃品回収である。大抵は、処分代を取られるし、何か、変な音楽と、共にやって来るので、あまり愉快なものでは無い。竿竹屋も、あの、拡声器の音質が頂けない。
昔は、人が、好い声で、「唄っていた」ので、風流なものだったが、拡声器に変ってから、やたら、耳障りなものになってしまった。できれば、早く、立ち去って欲しい、類いのものである。
あれでは、逆効果の様な気もする。まぁ、WEBのサイトで云えば、大企業のサイトみたいな、FLASHをやたら使い過ぎたり、いきなり、音楽が鳴り出したりするのも、同様だろう。TV・CMなんかも、いきなり、音量が上がるのが、頂けない。殆ど、ミュートしてしまう(笑)
もはや、「大音量で、うるさく、迫ってくる様な、宣伝」と云うのは、効かないと、私は、広告代理店時代から、思っていたのだが、誰も、よく理解していない様子は、変らないらしい(笑)。
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