私は20歳過ぎの頃から、「神経症: Neurosis」と云う症状がたまに出る。
20過ぎの頃は、今で云うところの「パニック障害」と云う奴であった。これは、色々と、あちこち、体調が悪くなって「死ぬんじゃ無いかぁ!?」と思って、色んな病院へ行って検査するも「何処も悪く無いですよ」と云われるのだが、明らかに具合が悪いのだ。何せ、寝れない、食べられないので、1ケ月で、体重が10kg減った位であった。
それで、最終的に、精神神経科(25年位前は、とっても、マイナーな科だったんです)と云う所へまわされたら「ノイローゼです」と云われ、薬を少し飲んだら緩解したが、その後も度々、別の神経症だが、症状が出る時がある。
今は「強迫性障害」と云うやつかな。私の場合は「不潔恐怖」と云うか「潔癖性」。でも、何時間も手を洗っている訳でも無いし、風呂は1時間位だ。まぁ、人より、多少「感触」「質感」に敏感と云う感じである。
最近は、病気と云うより、1つの「性質」「個性」と捉えています。「鍵を欠け忘れたか、何度も確認しないと、落ち着かない」と云う類いのも、よくあるが、それは、私の場合、全く無い。
大体が医師の家に産まれたせいか「病院的陰鬱なトリガー」は山程あった。そのせいも、あって、医師だけには、成りたく無いとも思っていた(笑)。
「病気恐怖症」と云うのも、小学生の頃からあったなぁ。どこかちょっと、具合が悪いと、とてつもなく大変な病気なんじゃないかと、恐れおののくもので、精神医学的に云えば「ヒポコンデリー:
心気症神経症」と云う奴だろう。
1981年頃(当時中学3年位)に、「神経症的な感じを上手く表現している」と、精神科医の香山リカさんにも、自著「きょうの不健康」でも述べられていました、音楽が登場した。その名も「NEUROMANTIC:ニウロマンティック-ロマン神経症」/ 高橋幸宏である。
実際、高橋幸宏さんも、19歳頃から、「神経症」持ちであるようだし、時々、神経症の発作が出るらしい。でも、このアルバムを出した頃は、全然、元気で、そういう時には、一歩引いて観れるのか、「神経症」をテーマにした音楽が創れるのだと、本人も云っていた。
このアルバムは、当時のYMOの人気の余勢もあって、手間ひまかけて、半年位かけて、イギリスと日本でレコーディングされた。
イギリスのグラム・ロックバンドであるロキシー・ミュージック:ROXY MUSICのフィル・マンザネラ(g)、アンディ・マッケイ(Sax)も参加している
豪華キャストのアルバムである。私は、今でも、高橋さんのアルバムの中では、一番聴いているだろうし、完成度も高く、欧米のミュージシャンへの影響・評判も高い!!! しかし、あんまり、売れなかったかな(苦笑)。
5年前くらいに、リマスターCD化された時に、高橋さん曰く「このアルバムって、神経質だよね〜(笑)」と本人も語っていた位、緻密で、無駄の無い、楽曲とアレンジである。彼の「完璧癖」がとても、よく出ていて、私的には「波動が上がる」。決して、暗いネガディブな内容でも無いし、逆に、気持ちがイイアルバムである。
同じ年に、YMOが創ったアルバム「BGM」も、似た様なトーンを持っていると感じるが、特にA面の一曲目の「バレエ:Ballet」(高橋幸宏作曲)は、「NEUROMANTIC」に入れても、おかしく無い曲であると思う。
更に、同年に、ムーンライダーズの鈴木慶一さん高橋さんとのユニットである、ザ・ビートニクス名義の1枚目の「出口主義:EXITENTIALISM」も似た様なトーンのアルバムであると思う。
どれも、耽美的だが、心地よく、ロマンティシズムに溢れている所が、高橋さんらしい。
別に、これらの音楽を聴いたからと云って、「神経症」の症状が出るわけでも無いし、逆に、「波動が上がる」のは不思議である。
私にとっては、テーマ曲の1つでもあるかもしれない。
とっても、繊細かつ、精緻な音楽なので、波動が高いのかもしれない。
★NEUROMANTIC(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/NEUROMANTIC
★Yukihiro Takahashi 高橋幸宏 - Drip Dry Eyes
アルバム「NEUROMANTIC」中の一曲です。名曲!!!
★Ballet PROPAGANDA/YMO
YMOの「BGM」の中の曲。これは、LIVE映画「PROPAGANDA」のバージョン。
★The Beatniks - Une Femme Nest Pas Un Homme
この「京浜工業地帯的な」インダストリアルさが素晴らしい!
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